フリーズドライVSスプレードライ 2種類それぞれの違いは?メリットデメリットは?

インスタントコーヒーは、さっと入れてお湯に溶かすだけでコーヒーが出来るのは、有難いですよね。

忙しい朝や職場なんかには特に重宝します。

そんなインスタントコーヒーには、2つの製造タイプがあることをご存知ですか?

そんな2つの製造タイプについて、どんなメリット・デメリットがあるのか?

結論から

項目 フリーズドライ スプレードライ
味・香り 劣化しにくい、高品質 やや劣化しやすいが人によって許容範囲
価格 高め 低め
溶けやすさ 熱湯では良好、冷たい飲料は溶けにくい 冷たい飲料でもスムーズに溶ける
保存性 長期保存に強い 酸化リスクあり
向くシーン 日常、落ち着いた時間 アイス、ミルク、忙しい朝

フリーズドライ製法

※画像ではマキシムを使用

AGFマキシムインスタントコーヒー

フリーズドライとはその名の通り、冷凍乾燥するという作り方です。

  1. インスタントコーヒーの元になる原液を作ります。
  2. 原液を瞬間冷凍し、その後すぐに乾燥させます。
  3. 乾燥させたコーヒーの原液を砕き、瓶or袋に入れてスーパーへ

最大の利点は、味が劣化しない点です。

残念ながらコーヒーは空気に弱く、時間と共に酸化していく訳ですがその酸化を防ぐ工程こそが…!

瞬間冷凍です。

最近は冷凍技術も進歩しており

コーヒー以外にも味噌汁やスープにも使われている非常に素晴らしい技術です。

その技術を取り入れたフリーズドライのコーヒーは

味が劣化せず新鮮なコーヒーのまま出荷することが可能。

更なるメリットは、常温での長期保存に適していることです。

冷凍し乾燥させると水分が完全に蒸発してしまうので、香りも味も劣化しないで保存することが出来ます。

どんなに美味しくても、途中で劣化しては意味がないですよね。

フリーズドライ製法のメリット

  • 味が劣化せず、新鮮なインスタントコーヒーが飲める
  • 常温での長期保存に適している。

味も劣化しないで、長期保存出来るなんて最高。

デメリットは無い。

と思うかもしれませんが…

フリーズドライ製法のデメリット

生産時にコストがかかってしまうためです。

コストがかかるということは、その分値段も高価になってしまうということです。

そしてもう一つ。

一度冷凍しており粒も大きいため、

コーヒーとの相性抜群な牛乳や、氷水には溶けにくい性質を持つという地味なデメリットも存在します。

少し面倒ですがお湯。面倒であれば水などを入れて、少し練り合わせてから牛乳や氷水を入れると、味も安定します。

フリーズドライ製法のデメリット

  • 生産時にコストがかかるため、割高になりやすい。
  • そのままだと、牛乳や氷水に溶けにくい。

代表的なフリーズドライのインスタントコーヒー

  • AGF マキシム
  • AGF ちょっと贅沢な珈琲店
  • ネスカフェ ゴールドブレンド

みなさんも、一度は飲んだことがある銘柄ではないでしょうか?

フリーズドライは本当に美味しく、フリーズドライしか買わない人も多いでしょう。

スプレードライ製法

※画像ではブレンディを使用

AGFブレンディインスタントコーヒー

スプレードライとは、微細化に散布させたコーヒーの液体を、熱風で乾かす製造法です。

  1. コーヒーの原液を作る。
  2. その原液をスプレー(微細化)にする。
  3. 微細化したコーヒーの液体を熱風で乾かすとコーヒーの粉末が出来る。
  4. その粉末を瓶or袋に詰めてスーパーへ

ざっくり説明するこんな感じです。

スプレードライの最大の利点

スプレードライの最大の利点は、コストがかかりにくいため安価で手に入りやすいことです。

シンプルに熱風で乾かすだけなので、フリーズドライに比べて工程を減らすことを実現。

そのため価格を抑えることが出来るんですね。

更に熱風乾燥ですので、牛乳や氷水に溶かすことが出来る性質を持っています。

夏場なんかにはやっぱり牛乳に溶かしたアイスラテやアイスコーヒーを楽しみたいですよね。

そんな時、スプレードライ製造のインスタントコーヒーが重宝します。

スプレードライ製法のメリット

  • 値段が安価で手に入る。
  • 牛乳や氷水に溶けやすく、夏場に重宝する。

スプレードライ製法の致命的なデメリット

熱風で乾かして作る。

つまり空気と熱を当てて作っているのです。

先ほども提示していますが、コーヒーは空気に弱い性質を持っています。

熱風加工する際(熱風に当てた際)どうしても空気に触れてしまうわけですので、当然酸化します。

これがスプレードライ最大の弱点と言えるでしょう。

更に、フリーズドライに比べて長期保存すると品質を損ないやすいです。

酸化は空気に触れると起きる訳ですが、

微細化しているコーヒーの粉末のため、空気がより浸透しやすいです。

そのため酸化しやすく、品質を一定に保つことが難しいと言えるでしょう。

そして粉末状のため飛び散りやすく汚れやすいという地味なデメリットもあります。

スプレードライ製法のデメリット

  • 熱風を当てる際、空気に触れるためフリーズドライに比べて味が落ちる。
  • 酸化しやすくダメージを受けやすい。
  • 粉末のため、床に飛び散ったときのダメージが半端じゃない

 

代表的なスプレードライのインスタントコーヒー

  • ネスカフェ クラシックブレンド
  • AGF ブレンディ

この2つも飲んだことがある方も多いのでは?

やはり大手のAGFとネスカフェはどちらの製法にしても、代表的なコーヒーを出していることに驚きです。

記事のまとめ

どちらの製法にも、メリットとデメリットはあります。

それぞれのシーンに使い分けることが、インスタントコーヒーと上手く付き合う秘訣です。

私の使い分け方法は

①普段飲むようであれば、味の劣化しないフリーズドライ製法のコーヒー

②夏場に牛乳や氷水に溶かして飲むのであれば、スプレードライ製法のコーヒー。

みなさんも2つの種類を飲み比べて、自分にあったインスタントコーヒーを探してみてくださいね。

それぞれの特徴なんかが分かるときっと楽しいはずです。