コーヒーにおけるアラビカ種とロブスタ種の違いってなんぞや!?アラビカとロブスタについてざっくり解説してみた

皆さんコーヒーにおけるアラビカ種とロブスタ種の違いをご存じでしょうか!?

「え?あなたには分かるの?」

 

 

 

よくぞ聞いてくれました!

 

 

 

 

 

ぜんっぜん分からないです!!笑

 

よく缶コーヒーにアラビカ種100%使用と書いてあるのを見たことがあると思います。

その時私はいつも思います。

「アラビカ種ってなんぞや…?まあ美味しければアラビカだろうが何だろうがなんでもいいけど」

おそらく99%の人が私と同じことを思ったことでしょう…

しかし、こうしてコーヒーブログを書いているたるもの、

「知っておかねばコーヒーを語る資格など存在しない!」

というスパルタ的思考になりましたので・・・・

今回はコーヒーにおけるアラビカ種とロブスタ種の違いについてご紹介していこうと思います。

コーヒー三大原種!アラビカ種とロブスタ種とリベリカ種

またロブスタ種とかいうエビみたいな名前をした品種が出てきましたが、

ロブスターとは一切関係ありません笑

 

またアラビカとロブスタは聞いたことがあるけど、

リベリカなんざ見たことも聞いたこともない名前でてんやわんやするかと思います。

まずお伝えしたいのが、コーヒーは3つの種類に分けると

  • アラビカ種
  • ロブスタ種
  • リベリカ種

の3つに分けられます。

そのうち最後のリベリカとかいう謎の品種についてですが

世界中でほとんど出回っておりません/(^o^)\

なんと全世界における生産量の割合はたったの1%

自国で生産し、そして消費する国はフィリピンとマレーシアのみとなっており、

独自のコーヒー文化が根強いヨーロッパにちょこっと輸出する程度です。

幻のコーヒーと呼ばれるティピカ種↓

なので今回の記事ではリベリカ種は省きます。

というか見なかったことにしたいと思います。

本当にありがとうございました。

本題のアラビカとロブスタ種の大きな違いとは!?

アラビカ種とロブスタ種の大きな違いとは何か!?

その答えは…全部です/(^o^)\

味も形も生産量も育てやすさも価格も歴史も何から何まで違います。

一つずつ見ていきましょう!

アラビカ種の特徴

アラビカ種とは、世界で約6~7割を占める生産量を誇る

世界で最も生産されているコーヒーの品種になります。

形は平べったく、大粒なのがアラビカ種になります。

代表的な産地はコーヒー発祥の国と言われるエチオピア

酸味と苦味のバランスが良いコロンビアなどで栽培されています。

そしてこのアラビカ種の味の特徴については、最も品質の高いコーヒー品種ともされており

苦味・酸味・甘味のバランスが非常によく、味が豊かなコーヒーと称されています。

せめて上の一言だけでも覚えていってください!

 

なんとあのスターバックスも!アラビカ種のコーヒーしか使わないそうですよ!

もちろん産地によって味が異なります。

花の香りやキャラメル・ナッツの香りと味がするコーヒーであれば、我らがコーヒー大国エチオピア産のコーヒー

重厚な苦味と少ない酸味のバランスを楽しむのであればブラジル産のコーヒー。

ワインを彷彿とさせる味と香り。そしてずば抜けて甘味の強いケニア産のコーヒー。

と産地分けすることによって、さまざまなフレーバーのコーヒーを楽しめることも

アラビカ種の最たる楽しみ方と言えるでしょう。

ロブスタ種の特徴

ロブスタ種とは、カネフォラ種属に有するコーヒーの品種です。

形はアラビカ豆に比べて小さく、丸みのあるのが特徴と言えるでしょう。

また代表的な産地は、ブラジル・インドネシア・ベトナムなどがありますが、

世界の産出量の6割はインドネシアとベトナムが独占しているのだそう。

 

ここで注意したいのが、カネフォラ種=ロブスタ種と誤って理解してしまうことです!

カネフォラ種の亜種としてロブスタ種があるだけで、

カネフォラ種とロブスタ種は同じものではないということを、最初に述べておきます。

 

ですがぶっちゃけますと…

カネフォラ=ロブスタ種と考えてしまっても全然OKのような気がします。

なぜなら、カネフォラ種のコーヒーを飲んで

これはロブスタ種!

これは͡͡コニロン種!(コニロン種とはカネフォラ種に属する種)

と明確に答えることが出来る人なんて、

コーヒーのプロの人が飲んでも間違えるんじゃないかと思えるようなレベルだからです。

 

なので早速皆さまの裏切るような結果になりますが…

カネフォラ種=ロブスタ種と思ってしまっても私個人の意見では良いんじゃないかと思っています。

さて、、おしゃべりが過ぎました。

 

ロブスタ種の生産量は全世界の3割程度と言われています。

アラビカは7割なので半分にも満たない程度の生産量になります。

まずロブスタ種の味ですが、これがアラビカ種と違って

美味しくないのが最大の特徴と言えるでしょう。

アラビカ種は苦味・酸味・甘味のバランスが非常に良い種に対して・・・

ロブスタ種は 苦味!苦味!苦味!という

苦味に全振りしてしまった味わいだからです。

そのため、ブラックで飲むというよりかは、アラビカ主体のブレンドコーヒーとして調合されることが多いです。

アラビカの脇役的な存在と言っても良いでしょう笑

よく言えば重厚なボディと存在感。悪く言えばただただ苦味が強いコーヒーなだけ。

しかしこう考えてみてはいかがでしょうか?

苦味が好きな人にとっては素晴らしいコーヒーだということを…。

しかしながら、苦味も楽しめて酸味も楽しめて甘味も楽しめるアラビカ種のコーヒーの方が、

私はずっと美味しいコーヒーなんじゃないかと考えております!!

なぜロブスタ種は苦味が強い??

コーヒーにはクロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールが含まれています。

このクロロゲン酸の量が、アラビカ種に比べて多いのです。

アラビカ種のクロロゲン酸量…5.5%~8%程度

ロブスタ種のクロロゲン酸量…7%~10%程度

大体1.5~2倍程度ロブスタ種の方が多い割合になっているため、

ロブスタ種は苦味が特に強いコーヒーの種になるのです。

アラビカ種のメリット

アラビカ種のメリットはたった1つそれは・・・・

味と風味の豊かさがある。

もはやこれです。

これだけでもういいじゃないか!素晴らしいじゃないかアラビカ種!

と思うじゃないですか?

 

はい、私もそう思います!!

では、デメリットを見ていきましょう。

 

アラビカ種のデメリット

  • 栽培が難しい(病気に弱っちぃ)
  • 栽培が難しいためコストがかかる
  • コストがかかるためもちろん値段が高い

美味しいコーヒーを作るためにはそれなりの苦労がいるのです。

 

アラビカ種を作るための気候と標高

標高海抜900~2000m以上の高い所で、かつ降雨量年間1700~2000mmのところが好ましいと言われています。

寒暖差は約20度前後が好ましいと言われていますが、差が広がれば広がるほど美味しい味に仕上がります。

超絶厳しくないですか!?

まず900~2000mの標高で栽培するという時点で大変です。

更に足場も悪いでしょうからなおさらのことと言えるでしょう…。

降雨量が多すぎても少なすぎてもだめですし、寒暖差も必要。

アラビカ種のコーヒーを作るためには、大変厳しい環境との闘いになるのです。

コラム さび病と呼ばれる病気でコーヒーが取れなくなる!?

さび病とは茎や葉などに糸状の菌類が付着しカビが生え、光合成の能力を失わせ壊滅させる恐ろしい病気です。

そして一度出来ると違う葉っぱにも伝染していき、最終的には全ての茎や葉を腐らせます。

大農園だったとしてもたったの2~3年で全てが壊滅的な被害で出るようです…。

これがアラビカ種における最大の修羅場なんだそうですよ。

原因は高すぎる温度と湿気による気候の問題で、国産のコーヒーが出来ないのも

このさび病が原因とされています。

そして今地球温暖化によって、コーヒー2050年問題が取り上げられており

2050年以降コーヒーの生産が不可能になると言われている所以でもあります。

しかしこれを回避出来る品種が、ロブスタ種なのです!

次にロブスタ種のメリットについてお伝えしていきます。

ロブスタ種のメリット

  • 病気に強い
  • 標高海抜0~900mの低い標高で栽培が可能
  • 激安
  • 大量生産が可能
  • クロロゲン酸含有量が多いため、意識する人には持ってこいの品種

え~ロブスタ種ってアラビカ種に比べて美味しくないのか~…と思っていたあなた!

ロブスタ種にはアラビカ種にはない魅力がたくさん含まれています!

先ほどでもお伝えしたさび病ですが、ロブスタ種は品種改良したおかげで耐病性を持っています。

そしてさらにすごいのは標高0~900mの低い場所でも生産が可能です!

なんと作ろうと思えば平地でも栽培が出来てしまいます。

病気に強い上、栽培環境も厳しくありませんので大量生産が可能になるため、

価格もアラビカ種に比べて低価格での購入が可能!!

そして先ほどお伝えしたように、ロブスタ種はアラビカ種に比べてクロロゲン酸が豊富に含まれています。

クロロゲン酸には抗酸化作用のあるポリフェノールですので老化防止に役立てることが可能です。

伝説のコーヒー コピ・ルアクもロブスタ種

 

コーヒー好きなら一度は聞いたことがあると思う コピ・ルアク。

実はこのコピ・ルアクもロブスタ種のコーヒーと言われています。

コピ・ルアクとはジャコウネコの糞から出たロブスタ種の豆を1つ1つ外皮を剥き

しっかり洗浄、焙煎したコーヒーがコピ・ルアクです。

通常のロブスタ種に比べて、このコピルアクは苦味だけではなく酸味・甘味など様々な旨味が格段にアップしているのだそう。

ロブスタ種の中で最も美味しいと有名なのが、このコピ・ルアク。

一度飲んでみたいものですね!

この記事のまとめ

  • アラビカ種とロブスタ種の違いは、味はもちろん産地、形、栽培方法など全て異なる。
  • アラビカ種は美味しい代わりに栽培が難しく、病気に弱いため生産量がロブスタ種に比べ劣る
  • ロブスタ種は病気に強く大量に生産できるため、今後のコーヒーの主力になる可能性がある
  • ロブスタ種は、アラビカ種に比べて味が悪い
  • コピ・ルアクはロブスタ種で代表的な豆。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。